四国霊場八十八ヵ所巡礼の旅。その9 | 88番札所、大窪寺で結願(けちがん)!1番札所、霊山寺へお礼参りで満願!

四国霊場八十八ヶ所巡礼の旅 9

82番札所、根来寺
83番札所、一宮寺
84番札所、屋島寺
小高い屋島山の上にある屋島寺は古くの城跡に建てられた寺院で、このあたりは平家物語にある「屋島の戦い」の舞台です。当時は独立した島でしたが、江戸時代に農業用地確保の為、埋め立てられ陸続きになったそうです。屋島の戦いで有名な場面は平家側が、舟に立てた棹先の扇を射抜けるかと挑発したところに源氏側の那須与一が海に入った馬の上から見事、鏑矢で打ち抜いた逸話があります。余談ですがTVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」第6話に出てくるヤシマ作戦の由来も、ここにあります。境内には至るところに、タヌキの像が立ち、「屋島の化け狸(ハゲ狸)」という名前で、佐渡島、淡路島の狸と会わせて、民話に出てくる日本三大狸として有名です。この狸もちなみにジブリアニメ「平成たぬき合戦ぽんぽこ」に出てきます。
85番札所、八栗寺
八栗寺は山の中腹にあり、麓からケーブルカーに乗ってあがります。もちろん車でもあがれますが、せっかくなのでケーブルカーに乗ります。

料金は往復930円(中学生以上)460円(小学生)小学生以下、チケット1枚につき1人無料になります。昭和の雰囲気を残す車体、綺麗に整備清掃された車内。テープが伸びた様な独特なBGMが流れるなかガタゴト揺られながら進み、ケーブルカー特有の上りと下りのちょうど真ん中ですれ違う時が、私は何だか好きです。片道300mなのであっという間に到着します。


このお寺も古いかたちを残す寺院なので、鳥居と神社があります。そもそもの文化として簡潔に言うと古来からある神社の敷地に日本に伝わったインド由来、中国経由の仏様が同居した様なものなので神社にお寺があるのが当時は普通で、明治の神仏分離冷令で分けられた場所がほとんどで、現代に神仏が同居する場所は少なく、この八栗寺も歴史が古いのが良くわかります。ここもお宮にご挨拶しておきました。
86番札所、志度寺
87番札所、長尾寺
そして、いよいよ
88番札所、大窪寺
時間は14時過ぎ。ここで最後の寺です。駐車場に車を止めたら、「ここで終わりだ、待ってたぞ」と目前に大きく立派な仁王門が待ち構えます。

あいにく、当時は工事中で足場で覆われていました。山門は本堂正面、商店の並ぶほうにあるので別の参道です。仁王門に軽く礼をして、私は山門にまわりました。

山門をくぐり、石段をあがれば本堂が目前です。お遍路さんで溢れています。皆、それぞれの思いで、いま終わろうとしている場面です。あるいは、逆打ちで旅を始めるお遍路さんもいるかも知れません。本堂の周りで色々な思いや願いが入り交じります。「いやぁ、終わった」と疲れた様子の方。「はぁ、終わったぁ」と安堵の表情をする方。「やったぁ」と喜ぶ方。様々な顔があり
ます。ここは、特に表情豊かな場所だと思います。

真っ白だった白衣も、くたくたに汚れています。私もこの長い道のりの険しい山道や、長い石段、お遍路さんとのふれあいを思い出しながら、最後になる読経を仏様にしっかりと聞いてもらいます。「お守りいただき、ありがとうございました。」と仏様に深々と頭を下げます。危うく大勢の人前で泣きそうになりましたが、ぐっと堪え、納経所に行き最後の記帳です。修行を終えること、またはその日を「結願(けちがん)」といいます。お遍路では、88ヶ所をまわり煩悩を無くし、願いが結ぶことです。大窪寺の納経帳の欄には、「結願」と判子も捺されています。もし希望があれば同じく納経所で、別途2000円を払って「結願証」なる証明書を発行してもらえます。

私もしっかり発行してもらいました。88番をまわり終えました。でも区切りであって、お遍路は終わりません。また1番札所からまわる方や、88番札所から逆打ちにまわる方も多々おられます。私は、この旅をここで終わり…ま…、

…せん。まだ終わりません。まだやる事が残っています。このまま1番札所、霊山寺に戻り「お礼参り」をしに行きます。大窪寺を後にし高速道路に乗って霊山寺に向かいました。
1番最初に参ったお寺に「無事にまわれました、ありがとうございます」と報告しに行く訳です。これで通った道も1つの輪になり、ちゃんと四国一周した事になります。お礼参りは、任意で構いません。絶対にやらないといけない事ではなく、88番札所で終わっても大丈夫です。でも納経帳の最後のほうに、お礼参り専用の欄があるので、時間があれば、せっかくなので書いてもらいましょう。
1番札所、霊山寺
「ただいま帰りました。」と言って軽く一礼をして山門を通ります。1週間でここに帰ってきて、何も代わり映えはしないのに、なぜか懐かしく感じます。時間帯でしょうか、1番札所のわりに、お遍路さんが誰一人居ません。貸し切りです。お堂で同じ作法の順ですすめて感謝をして、これで「満願」となり、これも「満願証」なる証明書があり、もちろん発行してもらいます、料金は1000円になります。

このまま、3度目のお遍路を始めても良い意欲はありますが、またの機会にしましょう。7日間をかけて、無事にまわりました。駐車場、車内で、ボロボロ泣いてしまいました。自分1人でやりきった達成感と辛さと楽しさと、それが終わる淋しさで、泣いてしまいました。この時ばかりは自分を褒めてあげたいと思いました。四国を一周して、これで四国霊場八十八ヶ所巡礼の旅は…

…まだ終わりません。大きな締めくくりです。このまま、1度お遍路から切り替え場所移動です。徳島港、南海フェリーに乗りましょう。