四国霊場八十八ヵ所巡礼の旅。その8 | お遍路さん299回巡った強者からもらった錦の納め札は宝物です!

雲辺寺を後にして、次に参ります。時間はまだお昼です。
67番札所、大興寺
68番札所、神恵院
69番札所、観音寺
この68番、69番は同じ敷地内にあります。

一気に2つお寺をまわり、少し得した気分になります。ちゃんと両方のお堂にお参りしてから納経帳に書いてもらいましょう。書いてもらうのも、もちろん2ヶ所分なので納経料は計600円です。
70番札所、本山寺
71番札所、弥谷寺
弥谷寺は、石段の続くハードなお寺です。坂、石段、坂、石段、石段。一番上まで長い石段が続き、汗だくになります。

72番札所、曼荼羅寺
73番札所、出釈迦寺
74番札所、甲山寺
75番札所、善通寺
善通寺は、弘法大師生誕の地で、和歌山県の高野山と京都府の東寺に並ぶ、弘法大師三大霊場です。境内も広大で創建の地、東院と弘法大師生誕の地、西院からなり、開基とされる弘法大師の父の「佐伯善通」の名前から善通寺と名付けられます。私は、善通寺に初めてお参りした時は豪華絢爛なお堂に驚きました。が、それは実は大師堂であり本堂ではなかったのです。お大師堂の大きさと、大事にお祀りされている様子から弘法大師が地元で根強く親しまれているのが良くわかります。境内には地元の方が多く行き交い、お大師堂に挨拶しに来る様子も多々見受けられ、子供たちも境内で走り回って遊んでいます。私もお大師堂でお経を唱え、いつもより長く挨拶しました。広い境内をしばし散策。時間も16時を過ぎ、もう1つだけお寺に参ります。
76番札所、金倉寺
善通寺から近いので、こちらもすぐにまわれます。
今日はここで終了。疲れもあり、今日はビジネスホテルに泊まります。6日目終了。
翌日には88番までまわれそうです。
7日目の朝。目前に迫った88ヶ所達成に気合いが入り、朝もスッキリ目覚めました。
ここからは、1度目の経験から寺の間隔が近いのも判っているので、早く終わると思います。
77番札所、道隆寺
78番札所、郷照寺
79番札所、天皇寺
天皇寺の正面には鳥居があります。ここの鳥居は1つの鳥居の両脇に小さな鳥居を合わせた、4本足の鳥居で三輪鳥居と呼ばれ、日本中で20ヶ所ほどしか存在しない非常に珍しい形態の鳥居です。


鳥居があるので、もちろん「お宮」もその奥にあります。白峰宮と呼ばれる神社とお寺が同じ敷地内にある、古くからのかたちを残す場所です。お宮の手前を左に曲がれば天皇寺のお堂があります。お参りの帰りに、お宮にもご挨拶して後にします。
80番札所、国分寺
このお寺で、車お遍路のベテランお遍路さんに出会います。そのおじさんは手慣れた様子でテキパキとお参りをして、お賽銭を入れて、何も見ずにお経も読み上げ、納経帳も書いてもらわずにサッと次に行ってしまいました。スマートかつスピーディー。それが相応しい表現でしょう。その方の納めたお札がキラッと見えました。金色でした。納め札には、まわった回数に応じて色分けがされており、
1~4回が一般的な「白」
5、6回が「緑」
7~24回が「赤」
25~49回が「銀」
50~99回が「金」
100回以上「錦」
と色が変わります。

つまり、そのベテランさんは少なくとも50回はまわっており、私には到底追い付けない領域の人です。時折、お堂の納札箱に手を突っ込んで覗きこみ、錦札や金札を捜して持って帰るお遍路さんに出くわします。正直、他人の札を漁るのはカッコ悪く見えたので私には、そこまではできません。しかしながら、私は1度目のお遍路で「錦札」「金札」を何枚か手にしています。なぜかと言うとその時、お寺で偶然居合わせた方と話をしていて、私が初めてのお遍路と伝えると「これ、持ってって」「お守り代わりにどうぞ」「頑張ってね」と自分のお札を差し出してくれるのです。ご夫婦だったり、お一人だったり、そんな事が道中、何度かあり錦札や金札を何枚か所有しています。私は見ず知らずの一期一会の方にまで応援して頂ける事に、感激しました。自分たちの旅を見守ってくれている様に受け止め、とても有り難くて、そのお札は遠慮なくいただきました。こんな偶然の出会いとふれあいが、お遍路の魅力の1つでもあります。錦札にも色や柄が様々で綺麗です。ちなみに、そのお札は大事に額に入れて、今も家に飾ってあります。その錦札の裏には、その方の名前や住所、まわった回数が印刷されていてなんと「第299回」でした。そんなにも、お遍路をまわられて、もう仏の領域に近い存在です。その方は300回も、とうに越えているでしょう。今もどこかをまわってるんだと思います。ただただ尊敬、ひれ伏すのみです。お遍路2回程度で、ちっぽけな私。白い札です。
81番札所、白峰寺
お遍路で良くある話です。お遍路さんはほとんどが車お遍路で同じ方向に進みます。なので次のお寺で、同じ人、同じ車と再会します。ほぼ同じペースでまわるので、それが何寺も続くときがあります。お遍路あるあるです。団体さんも同様に、同じバスと再会します。私個人としては団体さんは抜いておきたいです。お堂の前も団体さんで混むので、その間をかき分け、お参りをするのが邪魔をして申し訳ない。あるいは私が1人読経の最中、後ろから団体さんがやって来て、まるで「私を先頭に団体を引き連れてお参りをしている」様でなんだ恥ずかしいからです。だから団体さんが居ると、邪魔をしない様にかなり距離を置きます。あと、団体さんには旅行会社のツアー搭乗員が必ず居ます。搭乗員の役割は「団体さんの納経帳をまとめて預り、納経所に持っていき書いてもらう事」です。つまり、人数分の納経帳を書いてもらう訳なので、納経所は団体が来るたびに大忙しです。お参りが終わるまでに書いてもらわないといけない様です。そこに私個人が出くわすと、積み上げられた納経帳を見ながら待つしかありません。優しい納経所の人や搭乗員の方がいたら、お先にどうぞと割り込ませて貰えますが、「こっちも急いでんだ。こっちを優先して、早くして。」とあからさまに怒る搭乗員もいました。さすがにその態度はないだろうと、私は思いますが。この白峰寺で、そんな人を見掛けて思い出しました。だから、団体と出くわすのはなるべく避けたいので抜きます。