四国霊場八十八ヵ所巡礼の旅。その2 | 第一霊場霊山寺から第十一霊場藤井寺まで

四国霊場八十八ヵ所巡礼の旅 2

1番札所を後にして、次の2番札所、極楽寺へ向かうにはカーナビもいりません。1番札所の駐車場の前の道を右に出て真っ直ぐ1、2分。すごく近いです。道路上の青看板にも、「2番札所 極楽寺」と書いてあるので迷いません。四国はご丁寧にある程度の順路を青看板に示してくれているので非常に助かります。ちなみに、お遍路は「打つ」と言います。各お寺に参拝した際、お堂や山門にお札を打ち付けた事に由来します。もちろん現代では打ち付けたら怒られます。1番から88番まで四国を時計回りにまわるのを「順打ち」88番から1番に反時計まわりにまわるのを「逆打ち」といいます。うるう年に逆打ちをすると御利益が3倍になるといわれています。現代では青看板がそのお寺の前後のお寺を示してくれるので逆打ちでも迷わないでしょうが、昔は逆向き用の目印も道しるべもなく、困難なものだったと聞きます。だから御利益も3倍に跳ね上がるんでしょう。他には「一国打ち」というのもあります。阿波(徳島県)、土佐(高知県)、伊予(愛媛県)、讃岐(香川県)の4つの国を1つずつ4回に分けて巡る打ち方です。「一気打ち」というのもあり、まさに私が挑もうとするのがこれに当たります。徒歩、自転車、バイクに車、交通機関、あらゆる方法はありますが、一気にまわるには、長い時間とそれなりのお金が必要となるので、それらに余裕のある方にしかお勧めできませんので、初めてされる方は自分にあった無理のないまわり方でいいと思います。それと、かならず1番からまわらないといけないルールはありません。順序はバラバラにまわっても構いません、例えば50番から時計回りにまわり49番でゴールとか、基本自由です。88ヵ所全てをまわりきれたらいいのです。だいぶん反れましたが、旅の話に戻ります。
1番札所、霊山寺
2番札所、極楽寺
3番札所、金泉寺
4番札所、大日寺
5番札所、地蔵寺
6番札所、安楽寺
7番札所、十楽寺
ここまでは、お寺とお寺の間が比較的近いです。車でまわると、早いです。「あれ、こんなにサクサクまわれるの?」と1回目のお遍路で錯覚したのを覚えてます。しかし四国はそう甘くはない。今後、難所と言われる道のりがあるのです。
8番札所、熊谷寺
9番札所、法輪寺
10番札所、切幡寺
ここ10番札所切幡寺では、駐車場から急坂の参道を上ります。その先には333段の石段が出迎えます。軽い難関、試されます。なかなかの運動です。時期も9月5日、あの台風21号が通過した2日後ということもあり、参道は折れた木々で埋まり滑りやすいです。そんな足元の悪いなかを、これも修行と捉え1段1段上がります。台風一過の湿気のお陰で蒸し暑く、汗にまみれながら上りました。石段の途中で、おばあさんとおばさまの二人を追い抜きました。親子でしょうか?おばあさんのほうは、足が悪いと見受けられ、1段1段に時間が掛かっています。その数段上から、娘さんのおばさまが心配そうに見下ろしていました。私も手を貸そうかと思いましたが、それぞれの思いや事情もあるでしょうし、必死に頑張って上がるおばあさんの邪魔をしては失礼とも思い、抜き去りました。お遍路の道中、高齢の親子や老夫婦、この様な情景は多々あります。だけど、こちらから手を貸す事はしません。野暮です。余程、危険を感じる場合には手助けは当然しますが。階段を上りきり、本堂を見たときの有り難さは堪りません。仏様が「待ってたぞ」と言わんばかりに出迎えてくれてる気がして、嬉しくなります。お参りも済ませ階段を下ります。あのおばあさんは、もう少しという所まで階段を上がって来ていました。1段1段確実に少しずつ上がって来ています。私も階段で疲れ、息を切らしながらもすれ違い様、おばあさんに「頑張ってください」と軽く会釈をしました。おばあさんも、「ありがとうね、もう少し」と階段の先を確認して、汗だくの顔でニッコリ笑ってくれました。石段も坂道も下り、駐車場に着いたときには、日頃の運動不足もあり、膝が笑います。なかなかの爆笑です。しばらくの休憩と水分補給をして次に行きます。そろそろお昼時。ご飯を食べようと考えましたが10番札所を終えた地点周辺に、食堂らしい場所がありません。時間短縮も兼ねてコンビニ弁当で済ませます。白衣を着たままコンビニ店内をウロウロ、恥ずかしくはありません。店員さんもお客さんも日常的なのか、白衣を気に止めません。これ以降、時間短縮を優先に考え、早く次のお寺に行きたい衝動から、食事のほとんどをコンビニ弁当で済ますことになりました。食事より、仏様に会いたい一心です。
11番札所、藤井寺
まだ全体の8分の1、先はまだまだ続きます。ここの駐車場は有料です。300円です。お参りの時間より、料金を徴収するおじさん、おばさんと話し込んだ時間のほうが長かったです。
兵庫県から来たこと、1人で一気打ちの最中、37歳、このキーワードで、えらく感心されました。まだ若いのに、他にする事あるだろうにと。
お二人に深々と会釈をして、さぁ次は、いよいよ私にとって難所です。車で行くのが不安です。緊張です。印象の強いお寺の1つ、焼山寺です。