四国霊場八十八ヵ所巡礼の旅。その10【完結】 | お遍路さんを周りきり、高野山の奥の院におられる、弘法大師様に直接お礼参りへ!

四国霊場八十八ヶ所巡礼の旅 10

高野山におられる弘法大使様へお礼参りです!

南海フェリーに乗り、2時間、紀伊水道をまたぎ和歌山県に渡ります。船内で1人、座敷に横たわり、仮眠を取ります。フェリーは軽自動車の場合、片道7600円です。今まで毎日、お寺に触れてきた非現実的な日々から一気に現代社会に戻された気分です。四国を離れ、もう1つ行っておきたい場所があります、それは「高野山」です。高野山の奥の院におられる、弘法大師に直接お礼参りをしにいきます。和歌山に行くと必ず行き付けの和歌山ラーメンがあり、上陸してすぐ食べに行きました。「井出商店」黄色い看板が目印です。

店内は狭いのですが、お客さんは絶えません。回転も早く、そんなに待つこともありません。豚骨醤油のラーメンで、私はいつもスープも綺麗に完食します。


願うなら、スープだけペットボトルに入れてお持ち帰りしたいぐらいです。夜になり、この日はビジネスホテルに泊まります。7日目終了です。

翌日、8日目。ビジネスホテルを6時に出ます。1時間30分かけて、高野山に向かいます。道中、舗装されてはいるものの、なかなかのうねりを見せる道路と勾配が延々と続き、対向車もスピードが出ているので、はみ出さない様に、すれ違いには気を付けてください。観光バスはだいたい路肩に入って優先させてくれます。

高野山に着くと、まず真っ赤な大門が出迎えてくれます。

そこを曲がり、道を進むと突如、街が広がります。山奥に築かれた街並みに初めて来たときは驚きました。そこかしこに寺院が立ち並びどれも歴史を感じる建造物です。大学もあります、コンビニもあります。そのまま奥の院の参道まで進み、駐車します。ここで、お遍路の白衣を着ます。着ていれば、奥の院にお勤めの方々にお遍路のお礼参りだと認識してもらえるからです。標高800mほどの場所なので肌寒く、霞みがかってます。奥の院参道入り口で一礼して、入っていくと奥の院までの参道は、石畳が続き杉林に囲まれ、20万基と言われる墓が並びます。

気温が低いのもあり空気もキリッとして、どこか爽やかな気分です。弘法大師のお膝元というのもあり大手企業の慰霊碑や、歴史上の武将や大名の墓も並び、信仰心の深さを伺い知れます。ただこの時は、様子が違いました。ここも台風21号の影響です。大きな杉木が折れて墓石をなぎ倒し、杉の葉と枝が墓石と石畳を埋め尽くしていました。

さながら荒廃した墓地にも見えます。そこかしこで倒木の後処理や墓石の修復をしていて、被害の深刻さを見受けられました。その石畳を進み、御廟の橋の前まで来ると、納経所があります。奥にトイレもあります。

そして、この御廟の橋から向こうが奥の院、聖域です。

撮影はもちろん禁止。御廟の橋の先には灯籠堂があります。無数の灯籠が天井に吊るされ幻想的な雰囲気もあります。奥の院の御廟は、その裏手にあり、灯籠堂を回り込むかたちになります。いよいよ、弘法大師に会えます。御廟の前に来ると、誰も声を発することもないので静けさもあり、他に観光客も居るのに、弘法大師と私、二人だけの世界になった気がしました。しっかりとした声で読経をして、四国霊場をまわったこと、事故もなく無事に終えたこと、そして弘法大師に感謝を述べました。お遍路の白衣や笠には「同行二人」と書いてあります。私自身と弘法大師の二人です。私の陰に弘法大師は沿われ、いつでも一緒にまわってる意味で、「陰」の頭に丁寧に「御」を付け、終わりに「様」まで付けて「御陰様」まさに弘法大師のおかげさまで無事にまわることが出来ました。御廟の前で深々と頭を下げて後にします。先程の御廟の橋の前の納経所に行き、ここで最後の納経帳の記帳です。

納経帳のおばさんは白衣を見てすぐ察してくれました。88ヶ所終わったの?今から?話が早い、この人は判ってます。「一気打ちで終わりました。その足で、そのまま来ました。」と言ったら、一気打ちかいな?と目を開いています。これも話が早い。「そうです。一気打ちして、高野山にお礼参りです。」と伝えたら、高野山もまとめて一気打ちは若いのにすごいね。と感心してくれました。私は少し誇らしく思いました。別れ際に「よーお参り(よくぞお参りにきてくれたね)」と笑ってもらったのが印象的でした。これで、本当に長かったお遍路の旅が終わります。高野山を降りたら、また日常に戻ります。7泊8日で高野山まで来たけど、この8日間でどこが成長したか解りませんが、今後の人生の糧には少しはなったと思います。今後の人生でもう1度はお遍路さんをまわりたいと、すでに考えています。やはりお遍路は学ぶことは多いし、何より楽しい。そんな思いを巡らせながら、高野山を降り、帰路につきます。相変わらず、大阪市街の高速道路は渋滞が酷いです。